日本の大学における学術目的の英語教育(English for Academic Purposes, 以下EAP)では、質保証と教員養成、専門教育との連携などが課題となっています。本サイトは「EAP教育の質保証に向けたカリキュラム指標モデル」および「EAP教員コンピテンシー自己評価ツール」を公開し、日本の大学英語教育の発展に寄与することを目的としています。
本ページで公開するEAPカリキュラム指標モデルは、英国BALEAP学会 (British Association of Lecturers in English for Academic Purposes) の“BALEAP Accreditation Scheme (2018)”の基準をもとに、日本国内大学でのEAP教育環境と実践事例を踏まえて作成されたものです。本サイトの想定される利用者は、(1)国内大学でEAP科目やEAPカリキュラムの運営に関わる方や、(2) EAPカリキュラム設計に関わる方です。
(1)の方は、ご自身の大学(または学科や学部など)でのEAP科目・カリキュラム運営の質保証と向上の取組みについての自己評価や内部評価等の参照指標として活用いただけます。(2)の方は、新しくEAP教育を導入・設計する際に、科目設計から運営方針までも含めた包括的な指針として参考にしていただけます。
なお、本指標モデルは、BALEAP学会による認証評価と連携するものではありません。BALEAP学会の認証評価の詳細は、関連資料セクションのリンクからご覧ください。
5つのカテゴリーから構成される全ての指標項目が掲載されています。各指標の具体的な例は、次の「カテゴリー別指標リスト」をご覧ください。
5つの指標項目に日本国内における大学の実践例を記載したものです。
本ページで公開する自己評価ツールは、“BALEAP Competency Framework for Teachers of English for Academic Purposes(2008)”の記述文をもとに、日本国内大学でのEAP教育環境と実践事例を踏まえて作成されたものです。本ツールの利用者は、日本国内の大学でEAP科目を担当している英語教師の方を想定しています。質問に回答することで、現在どの程度EAP教員に求められるコンピテンシーを有しているかを評価することができます。本ツールは、第一言語やEAP指導年数によらず、EAP科目の指導経験をもとに「EAP教員として」の能力について、質問項目の中で最もあてはまる選択肢を選ぶ形式です。
なお、本指標モデルは、BALEAP学会による認証評価と連携するものではありません。BALEAP学会の認証評価の詳細は、関連資料セクションのリンクおよびBALEAP学会サイトをご覧ください。
本研究で作成した「質保証に向けたEAPカリキュラム指標」のもととなったBALEAPの認証評価基準が掲載されています。
本研究で作成した「EAP教員コンピテンシー自己評価ツール」のもととなったEAPに関する知識や能力記述文が掲載されています。
本サイトで得られた情報は学会や学術雑誌などで発表する可能性があります。発表においては、利用者のプライバシーを慎重に配慮し、個人を特定できる情報が公表されることはありません。なお、個人を特定できる情報の収集は行っておりません。本サイトのツールをご利用になる場合は、本個人情報の扱いに同意したものとみなされます。
本サイトは以下の科研費研究課題の研究成果に基づいて作成されました。
本研究では「EAP教育の質保証に向けた指標モデル」を構築し、とくにその重要な構成要素である教員に求められる資質・技能・知識に関する「EAP教員コア・コンピテンシー枠組」の開発に取り組んできました。
本サイトの指標モデルや自己評価ツールの利用に際して許可を得る必要はありません。紀要や論文等で参考にされる場合は、適切な引用をお願い申し上げます。
本サイトについてのお問い合わせは研究代表者 飯島優雅(獨協大学 経済学部 教授)までご連絡ください。
連絡先:yiijima@dokkyo.ac.jp
公開日:2023年(令和5年)2月14日